今朝、NHKをかけながら食事をしていたら、
BONDプロジェクトの橘さん、にじいろなみだの中野さんのコメントが流れました。
BONDプロジェクトさんのイベント(性暴力被害者を取り上げた映画の上映会)のニュースでした。
私が見たのは6時台。7時台には、被害者の方のコメントも流れるとのことでした。
性暴力。
自分には全く関係がない、遠いところの話…そんな風に思っている方がとても多いことを、
講演をしていると感じます。
でも、性暴力は、いろいろな形で、ごく身近で起きています。
職場や学校、飲食の席で、
「ヤりたい」「いいからだしてるよね」「ひとりで寂しいんじゃない。(SEXの)相手するよ」「通るたびにいい腰してるな、って見てますよ。タイトスカートとかはかないの?」「そそるよね」「胸大きいよね」…etc。
同僚や上司、後輩からそんな言葉をかけられた。
通勤や通学途中の、電車がバスの中でからだをさわられた。
「不快だけど、たいしたことはない…」
そう思うことで、不快な出来事をやり過ごしている方もいれば、
「嫌な思いをしているけど、性暴力とは思わなかった」という方もいます。
強姦(レイプ)だけが性暴力ではありません。
様々な性暴力が身近にあります。
強姦(レイプ)は、「暗い夜道で知らない人から」という固定的なイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、加害者の多くは以前から被害者と面識のある人だったりもします。
性を語ること自体ハードルが高いのに、相手が知り合いだということは、被害に遭っても相談できない・被害者にも関わらず自分に非があるのではないかと責めてしまう…そんな気持ちに陥りやすくなります。
性暴力はもちろん暴力は、暴力という方法を選んで、それを使う人の問題です。
にも関わらず、被害者の多くは「自分が悪かったのでは」と自責の念にかられ、被害のケアが出来にくくなったり、生きづらさを抱えてしまったりします。
それがどんなに苦しいことか。あまりの苦しさ・辛さ故、自ら命を絶つ方も少なくありません。
今週、来週とまた暴力についての講演や授業を、栗原市・気仙沼市・仙台市で担当させていただきます。
まずは知っていただくだけで十分。
暴力とその影響を少しでも知っていただけたらと思います。
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by 1193ru
| 2014-07-07 07:45
| DV