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by 1193ru
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所用があって移動中

4日。
所用があって、東京へ。
40分ほど時間があったので、上野に飛んで行って駆け足でベルギー王立美術館展を観てきた。
ダリ展は長蛇の列で諦め、夕立に降られ一番近い会場が国立西洋美術館だったためだ。
偶然だったけれど、すごく良かった。
何百年も前の作品からは、今なお凄いパワーが放出されていた。
「すごい!すごい!」
何度、つぶやいたことか。
ブリューゲルもルーベンスも、凄い迫力。
時間を超え、空間を越え、その作品のパワーに触れることの喜び。
これは、まさしく「感動」なんだと思う。
駆け足過ぎて、じっくり観られなかったのが残念だけど、作品や作家のパワーは十二分に味わえた。
芸術のすばらしさに圧倒された。
夜は夜で有楽町の国際フォーラムに飛んで行った。
ジョアン・ジルベルト東京公演を観るためだ。
70代のジョアンは、一昨年の公演よりも更に更にすばらしく、その歌声はより円熟味を湛えながらも未だに若々しく可能性の枯渇を知ることもなく、更に深く、豊かに、どこまでも流れていく。
穏やかで、この上なく平和で、新しく、限りない安心としあわせが昏々と湧き続ける泉。
激しい斬新さやパワーとは程遠く、しかしながら、誕生したばかりの新鮮さと瑞々しさと限りない可能性を持った静かでとてつもなく大きく緩やかな温かさ。
上手く表現できないが、このような形こそ、今この世の中で一番新しくもありこれから一番待ち望まれている形なのかもしれない。
音楽だけではなく、心も健康も政治も教育も国際情勢もみんなみんな。
今までのスタイルではないとてもあたらしい穏やかな人の営みの形がここにある−そんなジョアンの存在に触れた夜だった。
ありがたい。
これでまた私は前に進むことができる。
滞った澱を静かに沈殿させ消化させる勇気が持てた。
ありがたい。

5日。
これまた所用で早朝から県南へ。
夕方、1時間の余裕ができたので近くの温泉へ立ち寄った。
久しぶりの温泉。
こころもからだもの〜んびり。
その後、産直の市をのぞき野菜やはちみつなどを物色。
気がつけば、まあるいお月様が東の空に出ていた。

移動中にも、いろいろな楽しみがあったこの2日間。
忙しくともこころさえ見失わなければ、移動の中にも楽しみはいっぱいあるものだ。

さぁ、明日からまた一週間が始まる。
今月は出張が多くどうなることやら心配だけど、ちょこちょこと楽しみながら師走まで繋ごうと思っている。
by 1193ru | 2006-11-05 19:30 | MUSIC