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by 1193ru
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映画「大いなる陰謀」

ちょっとハードな仕事に数日間当たっていたせいか、GWに突入というのに肩の力が抜けずにいました。
金曜は、仕事の後、青森県が出している出版物の取材を受けました。
インタビューが終わって、ご担当の方とお別れした後も肩の力が抜けずにいたので、少し自由に気楽に過ごそうと映画を観に行きました。
「自由に気楽に過ごそう」と思っていた割には、「大いなる陰謀」を選んでしまった私。
終始、怒りと迷いと憤りを交互に自分に突きつけながら、涙していました。
今この同じ時間に、たくさんの人がそれぞれの人生を生きていることを。
たくさんの人の「生き死に」が、「過ち」なんて言葉では到底いい足りない程、酷く愚かな選択の下にさらされていることを。
全く「生き死に」を意識もしなければ感じもせずに過ごしている自分のことを。

ロバート・レッドフォードやクリント・イーストウッドといったハリウッドの名優たちの監督作品は、いつもとても気になります。
特に、ロバート・レッドフォードは別格。
ブラッド・ピッド主演「リバー・ランズ・スルー・イット」(監督・製作総指揮)以来、もう目が離せなくなりました。
あの美しい光景と苦しく切ない家族の葛藤と愛情は、映画公開から十年以上経った今でも、私の心をとらえて離さない映画です。
そしてもう一本。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」にも彼は製作総指揮として関わっています。
この映画は、好きで、好きで、大好き♡
好きが高じて血迷っちゃって、ブログタイトルに、映画に出て来たバイクの名前を拝借してしまったほどなのです。
そう、この映画は、あのチェ・ゲバラの若かりし頃を描いたものです。

今回、何と言ってもストリーと構成がすばらしかった。
「1時間」という時間がこんなにも非情で腹立たしいものだったとは・・・ちょっと想像すればわかることかもしれませんが、いざ映像として見ると、何てことが起きているのだろう、そして同じ時間を生きている私は、一体何を見て、何を考え、何を起こそうとしているのだろう、何ひとつ見ても考えも、ましてや何も起こそうとはしていない、ただの「無関心」という非情に罪深い愚かな人間なのだと思わざる得ませんでした。

私は、ロバート・レッドフォードのトーンが好きです。
突きつけられ逃げることもできないこの苦しさを映画を観ることで経験できることは、ありがたいことだと思います。
このような映画がなければ、怠慢で愚かな私は、もっともっと腑抜け・腰抜けの日常をヘラヘラと続けているでしょう。
時たまこうして突きつけられて、愚かな自分とがっぷり四つに組み七転八倒することは、とても重要です。
こんな経験をさせてくれるなんて、映画って本当にすばらしいと思います。
そして、自分には、映画は欠かせないものなのだとつくづく思うのです。

この映画、もちろんキャストもすばらしかったです。
ロバート・レッドフォードはもちろんのこと、メリル・ストリープにトム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク。
特に、後二人がすばらしくもせつない。
貧困、才能、命、生きること・・・・考えても考えても答えのでない超難問を、身を持って彼らの考えるところの「答え」を示そうとしているようで、本当に辛い。

できれば、お一人で観ていただきたい映画です。

夜遅く映画館を出て、遠回りをして帰りました。
体力が落ちているので、ホントはすぐにでも横になりたい時間のはずなのに、でもこころとあたまが、混乱しながらも相反するようにどこか凛としているというのか・・・背筋がピンと伸び、視線が強くまっすぐになっている自分がいました。
混乱や不安、わからないこと、解決戸途上のことをたくさん抱えながらも、それでもまっすぐ前を向いて正々堂々と凛として生きたいと思いました。

遅くに辿り着いた我が家は、深い霧で包まれていました。
玄関の扉の前に立った時、私のこころとあたまには、ずっしりと思い静寂が広がり始めていました。
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by 1193ru | 2008-05-03 23:50 | MOVIE