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by 1193ru
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旧函館区公会堂

元町公園にある、旧函館区公会堂は、1910年に建てられた。
一人の篤志家であり資産家の相馬哲平により、約5万8千円で建築されたといわれているが、今のお金に換算したら何十億になるのだろうか。
とにかく息を飲むすばらしい建築物だ。
こんなすばらしい建物をここまで維持・保存して来られた、函館の方々を尊敬してやまない。偉業と言ってもいいのではないだろうか。
でも、そんな建物が、ここ元町にはたくさんある。
なんとすごいところなんだろう、函館という街は。

この公会堂には、歴代天皇も宿泊・立ち寄りされたものだという。
その時に使われたトイレや風呂場が再現されており、トイレや風呂場の使い方まで懇切丁寧に説明されていた。その中で、本当に気の毒に思ったのは、トイレのこと。天皇ともなると、トイレの自由もここまで制限されてしまうのかと、気の毒でしかたがなかった。

これは、御座所。
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逆光でイマイチの写真だけど、本当は椅子に張られた紫のビロードと赤い絨毯、調度品の飴色、壁紙や天井の柔らかいアイボリー、そして差し込む陽の光までもが計算されたかのような、芸術的な小箱を覗いたかのような美しくすばらしい部屋だった。

さて、この建物のすばらしさは、建築された経緯、様式、保存だけではない。
今でも、函館市民に使われている、というところに感心した。
このような重要文化財指定の建物が、今なお時を経て市民に愛し利用されているなんて、すばらしいことこの上ない。
現在、コンサートホールとして市民に利用されているというのが、こちらの大広間。
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腰の高さまではぐるっと板張りで囲まれ、そこから上は白漆喰という美しい壁面。
ゆがんだガラス越しに見る函館の港は、まるで映画のワンシーンのようにドラマティック。
あまりの美しさに夢見心地になってしまう。

公会堂内部の廊下や階段は、こんな風にふかふかの絨毯が敷きつめられている。
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手すりが低く、今の私たちの身長には、ちょっと危ない高さだが、当時の日本人が小さかったのだろうと想像した。

タイムスリップをした錯覚になるに十二分のすばらしい建物だ。
建物内では「ハイカラ衣装館」として、貸衣装もしている。明治の文明開化を思わせる貸衣装に身を包んで撮影できるとのこと。
一種のコスプレなんだけど、老若男女を問わず結構賑わっていた。
衣装を着て盛り上がっている方々の気持ちはよくわかる。
だって、この建物だ。着ない私の方が「おバカ」だろう。

各部屋や廊下、階段にあるシャンデリアや柱頭飾も、見応えがあった。
一般の方にはもちろんだが、建築好きにはもうたまらない建物だと思う。
(エセ建築好きの私でさえ、興奮しっぱなしだったもの)
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by 1193ru | 2008-04-13 11:34 | モロモロ