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by 1193ru
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モデルカンファレンス

昨日は、県内のDV関連機関の関係者の研修会だった。

我が県は、DVは厚生労働省管轄の部署が担当していて、私のいるような内閣府管轄の部署は、あまりタッチしていないことに(表面上、組織上、諸々上)なっているようで、こういう研修会の席では「門外漢」という立場で混ぜていただいている。
数年前までは混ぜてももらえなかった(双方で混ぜてもらうニーズに気がつかなかった)ので、それに比べてここ数年は、なんだかんだと連携がでてきていることを実感している。まだまだいろいろな課題はあるものの、細々としたものでも繋がりがあることは、相談者にとって何かと利点が多いのでよかったなぁ〜と思っている。
混ぜていただいて良かった点は、挙げればきりがない。

「門外漢」ということに関して、相談件数及び内容、相談者の利益などからいろいろな思いはあるけれど、残念ながら組織上いたしかたないし(この表現、私らしくないとのご批判もあるかもしれないけど、まぁ敢えて)、うちの相談室はDVの指定センターにもなっていないし(この点も他県に比べてうちの県は1ヶ所しかないので、相談者からすればとても不利益なことだと思う)ある程度わりきっている。
正直言えば、参加させていただくだけでもありがたい、というところからまだ進んでいないというところだった。昨日までは。

そんな「タテ割」(「タテ割」で解決できないことがほとんどだという事実をはじめ、その弊害はいやな程みんなわかっているはずだけど、未だにドドーンと横たわっている)がどんどん変わってきていることを痛感したのが、昨日だった。

昨日の研修会では、事例2つのうち、1つはモデルカンファレンスという方法で、もう1つはグループディスカッションで、共有・理解・今後の対応及び連携を各機関が深めていくということをした。それを踏まえ、午後からはお茶の水大学の戒能民江さんから助言をいただくという内容だった。
今までは考えられないことだったが、モデルカンファレンスに内閣府管轄の保護施設でも何でもない相談窓室の相談員の私が出た。
端から見たら何のことはない話かもしれないが、庁内で「DV門外漢」とされる内閣府管轄で施設や権限を全くもたない相談室にいてなかなか相談者の利益を守ることができず「タテ割」の弊害を痛感していた私や所属相談室としては、本当に画期的なことだった。
(他県の方は、ここまで読んで「何を大袈裟な」と思われるかもしれませんが、本県ではホントこんな感じなのです)
そのせいか、モデルカンファレンスの打診があった時、相談室の相方はもちろん担当課からも「思いっきりやってきなさい」というありがたいお言葉まで頂戴した。

そんな経緯があって参加したモデルカンファレンスは、県のDV被害者保護施設、児童相談所、保健士、福祉事務所、市町村窓口などのそうそうたる面々。どの方もその筋では、よくお名前をきく方ばかりで、知名度もキャリアも私とは雲泥の差。結果、私は皆様の懐に飛び込まさせていただき、手のひらの上で遊ばさせていただいたわけだが、とても貴重な経験をさせてもらったと感謝の気持ちでいっぱいだった。
当室を指名してくれた某施設の施設長さんのファシリテーターの下、ひとつのケースを「多角的に見てアプローチする=民・官問わずさまざまなな機関の連携の重要性」を代表カンファレンサーだけではなく、会場の参加者全員が噛みしめることができたと思う。

その後、戒能さんの助言や講演もとてもおもしろかった。何度も戒能さんのお話をうかがう機会が今までもあったが、生意気を言わせていただくと今までの中で一番おもしろかった。
来年1月11日施行の改正DV防止法について、最新の情報を得ることができた。一昨日東京で大きな動きがあったが、それをリアルタイムで聞くことができたのは、大きな収穫だった。私の知り合いも多数参加していたこともあってか、いつも以上に共感的に聞くことができた。
同法は、まだまだ不十分な法律だ。現場からみたら亀の歩みだけれども、でも、それでも3年ごとの見直しで、徐々に動いてきている。日本の法律は、いろいろ絡み合っている部分もあり、より使い勝手のいいようにと改正を考えると他の法律の改正も関わってくる。また、DV防止法を積極的に研究テーマにしている法律学者やDV事件に詳しい弁護士もまだまだ少ない。そう考えると、もっと被害者保護を進める法にしていくには、険しい道のりだと痛感せざる得ない。
現場でいつもそのことを頭に入れて当事者に関わっていく大切さを、昨日の戒能さんのお話で再確認できた。とてもよかった。

昨日の研修会は、私にとってとてもありがたく充実したものだった。

明けて今日。
午後からケース発表を他県の相談員さんたちとの学習会でする。
今週は、法務局にはじまり、人前で話すことが多い週だ。
準備は大変だが、こういう機会を頂戴できることがただただありがたくている。
いつもそうだ。
どこかで誰かが、ふと思い出してくれるありがたさ。
お陰様でこの現場に入って10年経たずして、本当にいろいろな経験をさせていただいている。
言葉では言い表せないありがたみを感じている。
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by 1193ru | 2007-09-08 06:38 | DV