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by 1193ru
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怒りの行方

数年前から全身に激痛が走り、通院。
来る日も来る日も病院へ通い、しかし症状は改善することもなく、日に日に激痛は増し、とうとう歩けない日もでるようになってしまった。
4年間、日曜日以外は全て通院してきた。
家族や友人から「あの病院はあまり良くないらしい」と言われ転院を勧められても、頑なに通院を続け、そして今、いよいよ激痛は頂点に。そして、からだは動かなくなりつつある。
自由に動けない・思い通りにならない悲しさ、苦しさ、虚しさが、激しい怒りになって自分自身にもそして周囲の家族へも向けられる。
そんな状態が既に半年続いている。
激しい感情は、からだにもこころにもいいわけがない。
24時間365日、怒り続けた挙げ句、悲しい症状が増えだした。

これは、私の身内の話だ。
激しい怒りと幻聴や幻覚の関係性はよくわからないが、しばらく前から被害妄想的なことを言い、更に周囲への攻撃を強めるということをくり返している。

土日は、平日に比べ一緒にいる時間が多いことと、我が儘の言える親族が私くらいなため、その状態がまんま私につきつけられる。
昨日は、「私の言っていることを全て否定する!許せない」と言って、大暴れをした。
今朝は、「今ため息をついた!私のことを否定している!許せない」とやはり大暴れ・・・・。
昨日は、私は家事に家の中を駆け回っており、たまたま近くを通った時に、通りすがりに突然怒鳴り、大暴れ。
今朝は、ため息もついていないのに、近くにきて突然怒鳴り、大暴れ。
こちらは身に覚えのないことばかりだし、突然大声で怒鳴り大暴れをするので、なんと対応していいのか困ってしまう。
身内だけに、この言いがかりと我を忘れたような形相と言動に、ショックが大きい。
自分を支えるのでさえやっとの状態だけれども、それでも、穏やかに「そんなことは言っていないよ(していないよ)」とくり返す。
「もし、これが認知症の初期の場合は、私のこの訂正は症状の悪化につながるのではないだろうか?」という不安がよぎる。
鬼のような形相で根拠のない言いがかりをつける親族は、既に私の知っていた親族ではなく、それがまたつらい。

4分間。
私の限界は、今朝のところ4分。それ以上は、つらくてその暴言を聞いていることができない。
罵声を浴びながらその場を一時立ち去る。
この状態が日々続いている。
親族が「怒り」に蝕まれているのを、目の当たりにするのは、なんと辛いことだろうか。
たぶん、本人が一番辛いのだろう。
私に「怒り」が向いていると、ほかの家族へのあたりは多少和らぐ。
でも、絶えず誰かに「怒り」を向けていないと、何か不安なのか目の前を通りすがる家族に手当たり次第「怒り」をぶつける。
「怒り」をぶつけることで、自分の存在を表現しているのか。

今はまだ、「家族」という相手を選んでぶつけているが、いつかそれは家族の外にも向けられるのだろうな、とふと思う。
傍にいて聞いていると、(私を罵倒しない時は)ずっとご近所や親族の悪口を言い続けている。誰かが傍にいて、その人を怒鳴らない時は、だいたいこの状態。傍を離れるまで延々と続く。
すごい「怒り」のエネルギーだ。

この「怒り」は、どこまで行くのだろうか。
「怒り」に押しつぶされそうになっている身内が、最後の力を振り絞り「怒り」に対峙しているようにも見える。
コントロールできなくなっていくこころとからだ。
そこから生まれた「怒り」は、たぶん、その人の本意ではないだろう。
「怒り」に浸食されながらも、必死なのかもしれない。
目に映るもの全てに「怒り」が宿る。
でも、本来そんな人ではなかったはずだ。

ただただ、どうしたものかと思う。
距離を取り、見守るしかないのだろうか。
by 1193ru | 2007-05-28 09:07 | モロモロ