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by 1193ru
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エイプリルフール

エイプリルフール・・・だったのだ。今日は。
ジョークのひとつも言えないような、そんな心境の一日だったことは確か。
でも、映画なんかを見ていると、特に洋画はかなり深刻な時でもジョークをかましている。
あぁ、そんなユーモアのある人になりたいなぁ〜。

この週末は、入院しているおばさんのところへ出かけた。
寝たきりで口もきけないその状態は、昨年亡くなったベンダーさんを思い起こさせた。
全身の至るところからさまざまな管が伸び、ベッドの周りにあるいろいろな機材に続いている。
傍にいて話しかけると、返してくれる。
でも、それは言葉にならない。
あえぐようなうめくような、そんな言葉にならない言葉が病室に響く。
袋の中にある手にそっと手を当てる。
思いを受け止めたくて、少しでも聞き取りたくて、私は頑張る。
おばさんも頑張る。
二人で頑張って、ほんのささいなことだけれどもそれがわかった時は、本当にうれしい。
二人でにっこりしてしまう。
すごい充実感。
そしてまた、次の話題。
それを数回繰り返すと、おばさんは疲れてしまう。
そこで、ゆっくり「帰れ」というしぐさをして、お互いに何度も手を振り合う。
病室を出て、ドアのガラス戸越しにおばさんを振り返ると、ほほえみながらゆっくり目を閉じた。

胸がちょっとつかえるような苦しさがこみ上げる。
一年前もそうだった。
何度も、この感覚を覚えながら病室を後にした。

土日で、面会の人が多かったお陰で、私はまっすぐ駐車場へ向かえた。
そのまま車を走らせたら、ゆっくり、少しずつ胸の苦しさが痛みに変わって行った。
それから、近くに最近オープンした大規模ショッピングモールに行き、人混みに紛れた。
苦しさが痛みに変わった胸の感覚が、雑踏に身を置いたせいか薄れる。
小さく「あ」と声を出す。
自分の声を聞き、ようやく我に返る。

飲み物を摂り、しばしぼんやり時間を過ごし、また病院へ。
そのくり返し。

映画「あなたになら言えること」では、重症の寝たきり男性がしょっちゅうジョークを飛ばしていたっけな。
私ったら、今日はエイプリルフールにも関わらず、何ひとつジョークが言えない。
とんだ、堅物だ。
もちょっとなんとかならないかね、私。
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by 1193ru | 2007-04-01 21:15 | モロモロ