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by 1193ru
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そういえば・・・

先週、大好きな映画監督イザベル・コイシェの映画「あなたになら言える秘密のこと」を観た。

主演がサラ・ポーリーだとか、ペドロ・アルモドバルが制作総指揮の映画だとか、私的にとてもそそられる要素がてんこ盛りの映画なのだけれども、今回は、インゲ・ゲネフケ女史という実在の人物をモデルとした役がほんの少しの場面だけれどもあるという噂を聞いて、ぜひとも観たくなったのだ。
インゲ・ゲネフケ女史とは、30年以上前から世界の拷問被害者の社会復帰を進める運動に携わっているカウンセラー。とんでもない凄いカウンセラーであり、アクティビストの女性だ。
どうしてそんなカウンセラー役が登場するのかというと、サラ・ポーリー演ずる女性は戦時下に自国の軍からも国連軍からも長期間にわたりレイプを受けた過去を持つという設定だからだ。

今回もイザベラ・コイシェ監督の演出は、本当に幾重にも解釈ができる深いものだった。まるで、カウンセリングの中にいるかのようだった。おかしなたとえで申し訳ないけれど、クライエントの息づかい、言葉、動作から何通りもの理解や分析が広がるように、向き合えば向き合う程、深く、濃い映画だった。
そして、やっぱりカウンセリングのように、そこにただただ寄り添う−それが観る者にとって期待された(?)託された(?)最善の理解・行動のように感じる映画でもあった。

筆力がないばかりに稚拙な表現しかできずに、無念!

サラ・ポーリーは、ユマ・サーマンに似ていると常々思っていたけれど、ユマに比べやはりとても政治的な存在だ。
彼女は、その美しい容姿で名子役からアイドルになることもできただろうに、子どもの頃からの数々の政治的な発言で、自らその道からドロップアウト。政治デモに参加し、前歯を2本も折るという、とんでもない武勇伝もあるとか。そのことについて「世界中でとてもひどいことが起こっていて、そのひどい状態をなんとか止めるために世界の一部として活動しているだけなんです」と答えているが、この一言で私はノックダウンされた。そうそう言えないセリフだよ、コレは。
今回の役についても「心の傷をきちんと表現するという責任を重く感じ、恐ろしくもありました」と答えている。とても率直で誠実なコメントだと思う。

あぁ、世の中には凄い女性がたくさんいるものだ。
あらためて、そう思わずにはいられない映画だった。
勇気ある方は、ぜひご覧ください。
勇気がなくとも、ぜひどうぞ・・・・・。
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by 1193ru | 2007-02-18 16:43 | MOVIE