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by 1193ru
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美里町

先週末、美里町でDVのお話しをさせていただきました。
少人数でこぢんまりとした場になりましたが、ご参加の方々の熱意に頭が下がる思いでした。
半数は美里町や登米市の知り合いの方。普段から、公私に渡りいつもご指導くださっている尊敬している先輩方でした。
そのような先輩方を前に話すのは、とても難しいことです。
普段の私をご存じのわけですから、こちらがしっかりと線引きしたり気を引き締めないとつい私の中に「甘え」がでてしまいます。
いつもとは異なる緊張を感じつつ、話させていただきました。

その日は、清々しい秋晴れの土曜日。
地域の行事や田んぼや畑の仕事があったにも関わらずご参加いただいたことが、とてもありがたくてしかたがありませんでした。

講演が終わった後、ご参加のみなさんとお話をさせていただきましたが、ありがたいことに「うちの嫁に聞かせたい」「息子夫婦にぜひ聞かせたい」「知り合いに教えたい」とおっしゃってくださいました。また、「今日来られなかった人に渡したいから」と残った資料を全てお持ち帰りくださいました。
そんなご様子から、みなさんがいかに地域や家族を大切に思っていらっしゃるのかがわかりました。

終了後、ご参加の方の半数が、美里町公民館の担当者に詰め寄る場面もありました。
今回の講演は、実は10月1日に私に依頼がありました。その後、打ち合わせをし、14日の当日を迎えたというハードな流れでした。
当初、チラシを作り町民の方に呼びかける予定がなかったそうで(10人程度の限られた町民向けの講演だったそうです。でも、その限られた方はほとんどご参加にはならなかったようです)、ギリギリのところで急遽チラシを作ってもらったという経過がありました。
その日数では、町民の方々への広報はむずかしく、ごくごく一部の方にしか情報が渡りませんでした。
ご参加のみなさんは「どうしてこんないい話を、もっと多くの人が聞けるように、広報しなかったのか!!」と怒って担当者に詰め寄りました。また、あるご参加の方は「一体、どこに広報をかけたのだ!」とも。

その様子を目の当たりにして、いろいろなことを考えました。
例えば、私のようなさもない者が仙台から行ってお話させていただくだけでも、旅費や謝金が発生します。また、資料印刷にもお金がかかり、それらは全て町民の税金から出ているのです。町民の税金で開催された講演なのに、町民に知らされないということは、町民の不利益としかいいようがありません。
「参加する・しない」は町民ひとりひとりが決めることですが、まずそういったことが「ある」という情報を渡さなくてはなりません。
美里町規模の地域であれば、広報誌や地元新聞、回覧板、町内会や地区毎の広報も可能ですし、情報を渡す方法として効果が高いはず。そういったものも使わずに「やりました」「やっています」というのはフェアじゃない。
それから、旧小牛田町では職員研修で既にDVの話を3回は聞いているそうで、よくご存じだとうかがいました(でも、3回以上は受けているという職員のある方は「DV」を「DVD」と話してました)。
しかし、一般町民はどうなのでしょうか?この点もご参加の方は怒っていました。
ご参加のみなさんが怒るのももっともだと思いました。
ご担当の方には、ふいに厳しい場面になってしまいましたが、みなさんの思いを受けとめて今後に生かしていただきたいと思います。

講演後、またしてもお寺に遊びに行きました。
既に講演の感想が地元の方からお寺へ届いていました。
お姉さま方の情報網はインターネットよりも早いですね(笑)
どれもありがたい感想ばかりで、これからもより一層、精進しなくてはと気を引き締めた次第です。
その後、農家仕事をちょっとさせていただき、おいしいずんだをいただいて帰路に着きました。

夜景を見ながら、今まで関わった被害女性たちのことを思いました。
それから、私はなぜこのような活動をしているのかも、考えました。
初心に返り、今の自分を見つめたわけです。
講演や執筆依頼が増えると、何か自分に力や能力があるように勘違いに陥る可能性が出てきます。
しかし、私が特別何か凄いことをやったから講演や執筆の依頼があるのではありません。
被害女性との関わりがあることと、DVの現状をたくさんの方に知っていただきたい、という思いが自分の中にあり、それにたまたま「聞いてみたい」というニーズが合致して今の状況が生まれているだけなのです。
自分の力や能力ではないことを、周囲の方に生かされている存在だということを、キッチリと見つめる時間が私には必要です。
講演の帰り道は、いつもこの作業のくり返しです。

「奢らず」「甘えず」。
自分のできること、すべきことをしっかり行うのが私の役目。
人前に出て顔を出せない彼女たちの思いを伝える「伝書鳩」が、まさに私。
ゆえに、より自分を律しなくてはと感じています。
「疲れた」などと言ってはいられません。
大変なのは当事者なのですから。

初心に立ち返ると、「甘え」が吹っ飛びます。
未熟者の私には、こまめに初心に立ち返る作業が不可欠です。

美里町の講演は、本当にいろいろ考えることがありました。
上記はほんの一部。
一歩踏み出すと、感じ・考えること、自分に突きつけることがまた増えて、それがたまらなく面白くてたまりません。
美里町でまたお話させていただけたらうれしいです。
それから、登米市をはじめ近隣市町村でも。
お伝えしたいことがたくさんあります。
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by 1193ru | 2006-10-17 08:47 | DV