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by 1193ru
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法事料理

昨日は県北の知り合いのお寺に行って来ました。
以前からお世話になりっぱなしのお寺さんなので、お盆を前に人手が足りないということを聞きお手伝いに行った次第です。
当初、畑や田んぼのお手伝い・・・と思っていたのですが、あまりの猛暑で急遽法事のお手伝いをしました。

さて、法事料理。
生まれてこの方10回くらいしかまだいただいたことがありません。
でも、年も年ですから我が家主催の法事も多く、法事料理のお膳価格というのは聞きかじっていたのですが、ここのお寺の法事料理は格安!!
あまりの安さにビックリ!驚いたのなんのって・・・・
これは地域あってのお寺ということでの価格設定だとか。驚いたことに、地元他寺院よりも約2千円位安いのです。仙台と比べたら・・・・う〜ん。
それからデザート(マンゴープリンでした。マンゴープリンが付く法事料理も初めてです!)以外は全て手作り!!
どれも素朴で手をかけた品々でした。
そうそう、エビの大きさにも驚きました。

これらの法事料理は、
寺院内の厨房で近所のお姉さん方が朝8時から作っています。
これも仕事の少ない田舎の雇用創出なのだそう。
みなさん、「ここに来るととっても楽しいんだぁ〜」とおっしゃっていました。
それからごはん物はこちらのお寺で作ったお米を使っているそうです。
手作りのデザートをつける時には、お寺の畑でとれたブルーベリーやラズベリーを使うこともあるそうです。
地産地消?
人も仕事も食べ物も8割方地域で循環するスタイルが生み出されています。
都市の机上で「循環型社会」とか「地産地消」なんて言っているのが恥ずかしくなるくらい、ごくごく自然に循環しているように感じました。

本堂で法事が行われている間に、お膳の準備をします。
その間にも近所の方々が次々とお茶のみがてらお寺にやって来ます。
「暑いから今日はどうしてっかと思ってぇ〜」
「この地域の歴史を調べているんですが、●●●について教えていただきたくてぇ〜」
「畑でう〜んと△△△が採れたから、おすそわけだぁ〜」
その度に副住職たちが対応・・・というか歓談。
ご近所の方が来るとふるまうお茶にもこだわりが・・・・。
お寺で作ったドクダミをブレンドしたものや、自然有機栽培天日干しの番茶など。
その時々の季節や体調に合わせてブレンドしているお茶が振る舞われます。

厨房のお姉さん方に教えていただきながら、働く、働く。
働くこと自体、とても楽しかったのですが、その後、もっと楽しいことが!!
お姉さん方とのお昼!
お膳を出し終わり、法事会食中は厨房も一息です。
法事料理のほかにそれぞれが持ち寄った食材で、自慢料理をササッと作り自分たちのお昼にします。
そのボリュームにびっくりなのですが、テーブルを囲むお姉さん方のパワーに圧倒されます。
「このニラ花芽、おいしいごどぉ〜」
「だすぺ。私はニンニクの芽より好きよ。これにね、生姜醤油とマヨネーズと削り節かけでみでぇ〜」
「これでいいのぉ?」
「そうそう、これがうちの味ね。たまにはよその家の味も試してみでよ」
「あんらぁ〜。美味いごどぉ〜!」
この後、梅干しを三日三晩干したことに始まり、梅ジュースの造り方、シソの効果的な活用法、梅を漬けた汁の応用して甘酢らっきょうをピンクに漬ける方法など。
次々と暮らしの知恵が飛び交います。
その中からまた新たな発見もあったりして
「どれ、今日帰ったらやってみるっちゃ!」
となるのです。
言葉が途絶えることはありません。
みなさん笑顔でポンポンとテンポ良く会話が続きます。
もちろん、箸も動き続けます。
食が進む、進む。
楽しくて幸せだと、食べる、食べる。
で、また幸せが増幅するのでした。

その後、しばらく涼しいところでお昼寝をして、午後の部が始まります。
法事にいらした方の食べ残しから次ぎの料理を考えたりしながら、口も体も動く、動く!
それぞれ手際よく片付けをし、3時過ぎに終了!!
その後、3時のおやつをいただいて、それぞれ帰宅。
昨日は夕方から地域のお祭りがあり、お姉さま方は踊りのチームを作っているとかで
「今日は夕方、ちょこっと踊るのぉ〜。だから、早めにかたづけっちゃ!」
と気合いが入っていました。

ここには、無愛想な人はいません。
挨拶しない人もいません。
相手をむやみに不快にさせる人も、
相手をむやみに攻撃する人も、
当たり前にいません。
私が日々通う某庁舎には、無愛想な人、挨拶しない人・・・・etcが、当たり前にたくさんいます。
そう、「当たり前」に。
初登庁したウン年前、信じられない光景に驚いたものの、それを「当たり前」として慣らしてしまった自分がいます。
でも、やっぱりおかしい。
外に出て働くと、こんなごくごく「当たり前」のことに気付きます。

この寺院で働くのはさぞ快適なことでしょう。
だからこその笑顔、だからこその働き、だからこその優しさやおもいやりが、
それこそ当たり前に働く人たちみんなにあるのが、なんだかとても眩しく感じました。
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by 1193ru | 2006-08-06 09:39 | 食べ物