ご覧いただきまして、ありがとうございます。


by 1193ru
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

ホテル・ルワンダ

とても観たかった映画「ホテル・ルワンダ」をやっと観てきた。
未だに解決していないルワンダの紛争。
にも関わらず、この映画を観るまですっかり忘れてしまっていた私はいたたまれなくなった。
ほんの2年前に、同じアフリカの紛争を克明に報道した写真を使った写真展を仙台で大々的に開いていながら、そんな現実からすっかり遠のいていた自分が恥ずかしい。
1994年に起きたルワンダ大虐殺からまだ11年しか経っていないのに、平和ボケした私ときたら、歴史教科書でも見るかのように、スクリーンの前に座っていた。
嗚呼、本当に情けない。

海外テレビ局カメラマンのジャック・ダグリッシュ(ホアキン・フェニックス)のセリフが私を追いつめる。
(危険を顧みず虐殺シーンをカメラに収め世界配信をした。それを知った主人公・ポール・ルサセバギナ(ドン・チードル)がこの映像を観て世界が動く=助けが来ると期待をしている様子に向かって)
「世界の人々はあの映像を見て『怖いね』と言うだけでディナーを続ける。何も変わらない」

また、映画の中で、平和維持軍・オリバー大佐(ニック・ノルティ)が、主人公に向かって言うセリフが私に突き刺さった。
「君が信じている西側の超大国は、『君らはゴミ』で救う値打ちがないと思っている。君は頭が良く、スタッフの信望も厚いが、このホテルのオーナーにはなれない。黒人だからだ。君は『ニガー』以下のアフリカ人だ。だから軍は撤退する。虐待を止めもしない」
(二人は堅い信頼関係にあり決して主人公をおとしめたセリフではない。大佐の想像を裏切った国連軍の徹底決定にあたり怒りに打ち震えながらのセリフ。その後、オリバー大佐は決して銃を発砲してはならないという維持軍の規則を破り、多くの人たちを守り抜く)

そうだ、そうだ。そうだった。
いつもそんな力を奪う言動が世界を覆い尽くそうとするんだっけ。
でも、それでも、立ち上がる人々が必ずいる。
そして必ずそんな人々を支持するたくさんの人がいる。
それで世界は変わって行くのだ。
だから世界は変われるのだ。

ミュージックマガジンで来日するはずだったU2の特集を読んだ。
ボノがこの20年で行った活動がかなり詳しく書かれていた。

ミル・コリン(「ホテル・ルワンダ」の舞台となるホテル)のポール・ルサセバギナはホテルマン(現在は亡命先のベルギーで重量物運送会社を経営)という立場で、
U2のボノは世界的スターという立場で、
それぞれの立場を十二分に活用して平和に向けて走っている。

有名人や金持ちでなくても、平和に向けて走ることはできる。
走るスタイルはいろいろある。
私のしょうな小市民でも、紛争地の情報を収集し、紛争地の人々を想像し、友人や家族と話し合い、人道支援活動をしている人や組織を応援することはぐらいはできる。
衣料品や食料品をフェアトレード製品にするだけでも違うはずだ。

それだけ?と言うなかれ。
細々と日々できることを続けることが、平和へ続く道だと強く強く思う。
人の言動の影響力は、想像以上に大きい。
もちろん想いもそうだ。
細くとも強く長く続けることが、どれくらい大きな力を持つことか。
歴史を見ればわかるだろう。

「ホテル・ルワンダ」・・・・観ていただきたい。
ぜひ、ぜひ。
[PR]
by 1193ru | 2006-03-30 23:41 | MOVIE