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by 1193ru
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なかじょうのぶさん

実は、私は芝居が大好きだ。
学生の頃、野外劇(?)というかアングラ激(?)というか、何と申しましょうか、え〜、そういう芝居をやっている劇団に数年在籍して、大先輩たちに混じって恥ずかしげもなく(きっと若気の至りだったのだ)、芝居に明け暮れたことがありました。

芝居は、観るのも楽しいけれど、やっぱりやるのが一番楽しい。

何でもそうなのだろうけど、本当に芝居はやるのが一番だと、今でもつくづく思っている。
けど、まぁ、諸般の事情というか才能のなさで芝居は観ることに専念。
ここ一年はとても残念なことに、観る機会を逃しっぱなしだけれど、ごくごくフツーの田舎のオバさんにしては結構観ている方だと勝手に自負している。

テントや野外でやっている劇団が、結構好みだったりする。
地元仙台の劇団だと、03年の劇団OCT/PASSの「アンダーグラウンドジャパン」なんて、とっても興奮してしまった。
雨がジャージャー降る中で観たのだけれど、私にとってあの芝居はとにかくジャージャー言う雨がないと完結しない。
テント劇ってそういうものなのだ。
その時の気象状況も演出のひとつ。
それが、たまらなく好きだ。

さて、本日タイトルに勝手にお名前を挙げてしまった「なかじょうのぶ」さんは、私がこれまた大好きな芝居人。
なかじょうさんの作品はいろいろあるけれど、「月見る月日」と「この世の端 天涯の珊瑚」が好きで、県内数カ所の会場へも足を運んだ。

仙台に戻ってきて確か一番最初に観た芝居がなかじょうさんの「月見る月日」。
なかじょうワールドを惜しみなくどこまでも追求した、シンプルで美しい、でもちょっとザラザラしたにぶい光を放つ粗野な舞台美術。
寒い雨の降る薄暗い小屋。
そして、生々しい情の池にどっぷりつかりながらも飄々としたイメージがつきまとう役者・なかじょうのぶ。

こんなわけのわからない文章を書いてしまうのも、割れたガラス片のようにギラギラした芝居の断片が強烈に記憶に突き刺さっていて、それを再確認するにはヒリヒリとした、何でしょうね、そういう感覚が伴ってしまうから。

まぁ、なんといいますか、なかじょうさんの「月見る月日」は、東京ジャズギルドオーケストラの江村さんの真っ暗な駐車場に佇んでいたZ(過去ログをご覧ください)ととてもよく似た雰囲気で、私の感覚が意識するしないに関わらず嫌でもひっかかってしまうタイプのものなのです。
その「月見る月日」が、今月、東京と仙台で上演されるそうです。
ご関心のある方は、ぜひどうぞ。
私個人の勝手な意見ですが、40代以上の男性にぜひご覧いただきたい芝居です。

■■■ なかじょうのぶ独人芝居「月見る月日」(仙台公演) ■■■
日時:2006年3月28日(火)19:00開演
場所:イズミティ21 小ホール
料金:前売り2000円、当日2500円(全席自由)
問い合わせ:劇団小さいお城
       電話 0422−54−8572
       (東京・仙台公演全ての問い合わせ先)
※ちなみに東京公演は、3月21日(火)です。
by 1193ru | 2006-03-04 01:37 | ヒト