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by 1193ru
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ビッグイシュー42号をよろしくお願いします!!

本日はお昼から、ビッグイシューの卸に出かけました。
12時に五橋公園近くの集合場所に行くと、既にベンダーさんが4人、寒空の下、集まっていました。
共に元気に新年を迎えられたことを喜び合い、缶コーヒーで乾杯!!
それから温かい肉まんを頬張って、新年の抱負を語り合い、それぞれビッグイシューを仕入れ、徒歩や自転車で市内各所の販売場所に出発しました。

ベンダーさんたちを見送りながら、今年一年のみんなの健康を祈ってしまいました。
仙台は、年末の30日に振った雪がそのまま根雪になっています。
ベンダーさんの中には、根雪の残る公園で、暮らしている方もいます。
聞けば笑顔で「大丈夫ですよ。そんなに大変じゃないですよ」なんて今日は答えていたけれど、とんでもない寒さなのは鈍い私にもわかります。
それから、それぞれの販売場所にどれくらい雪が残っているのかも気になりました。
商店街に近い販売場所は比較的雪も少ないのですが、屋根のない販売場所はかなり厳しいことになっているでしょう。
雪かきされた雪が山積みになっている場所もありそうです。

出発前の立ち話の最中、一人のベンダーさんが五橋公園を振り返りながらつぶやきました。
「あの人たちが、私は心配なんですよ。この寒さ、私もイヤっていう程経験しましたからね」

「あの人たち」とは、公園で立ち話をしている3人の男性です。
遠目にも寒さで震えているのがわかります。
私も夜回りで何度か見かけている人たちですが、ベンダーさんたちが言うには、年末年始は公共施設が閉まっているので、日中は寒くても公園でなんとか過ごしているとのこと。ちなみに、夜は仙台駅近辺の地下道で寝ているそうです。

つぶやいたベンダーさんは、ビッグイシューの売上で昨年秋からアパートで生活をしています。彼は昨年の今頃、毎晩「暖」を求めてあちこちさまよう生活をしていたそうです。
公園でブルーシートで定住することもできず、1月の仙台を毎晩「暖」を求めて歩く・・・・。最初はこんな生活いつまでも続けていられないなと、求職に走り回ったそうです。しかし、状況はよくならず、そのうちに、何度も何度も誰かに助けて欲しいと思ったそうです。また、その思いと同時にこうなってしまったのは自分のせいだと、いつも責め続けてもいたそうです。
以前、彼と話し込んだ時、どうやって仙台の1月の夜を過ごしていたのかとても詳しく教えてくれました。
その話を聞きながら、泣きたくなりました。でも、涙が出るのをこらえました。だって、彼はそんなことになってしまったのは自分のせいだと自分を責め、心から反省し、もう二度とそんな生活には戻らないという堅い決意で今ビッグイシューに取り組んでいるからです。

その後14時までその場で待機し、大和町にある事務所に向かいました。

ビッグイシュー42号は、アンパンマンの生みの親やなせたかしさんが表紙です。
エマ・トンプソンのインタビューが特に印象的でした。
フェミニズム運動で使われていた「個人的にみえることは政治的なことである」という言葉を引用してエマを表現したジャネット・ウィンターソン(英国人作家)のコメントがあったり、個人的にとても好感を持った内容です。

ビッグイシューは、仙台市内の以下の場所で販売中です。
長町南モール周辺
サンモール一番町マクドナルド近辺
クリスロード佐々重前
フォーラス前
青葉通り仙台駅前コナカ前
名掛丁中央通り出口アエル前

今年も一年、ビッグイシューをどうぞよろしくお願いいたします。
by 1193ru | 2006-01-02 21:36 | ビッグイシュー