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by 1193ru
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これからも一緒に

私の大切な仲間はちっちゃな白い四角い箱に収まっていました。
写真は、私たちと出会うずっと前の若々しいもので、とても不思議な感じがしました。
読経の最中、その写真をじっと見ていたら、初めてその方の素顔に触れたような気がしてきました。
ハラハラと涙がこぼれました。
もう会話できない、同じ時間を共有できない、そう思うと、
いや、そう思う前に、からっぽの心が涙をどこからか調達して来てしまいます。

「頼んだよ」
「よろしくね」
「しっかりしなさい」
「どこまでも歩きなさい」
「安心しなさい。見ているから」

写真を見つめていたら、はっきりと声が聞こえて、涙が止まらなくなりました。
参列者一人ひとりに、きっとそう伝えたのでしょう。

森塚威次郎さんは、私の尊敬するアクティビストです。
私は活動者の森塚さんしか直接は存知上げませんでしたが、医学博士として大変ご高名だったと医療関係の知人から聞いていました。
また、専門知識を生かした東北HIVコミュニケーションズでのご活躍は、友人たちからよく伺っていました。
私がご一緒したのは、3年前、私が担当していた「VOICE OF NPO PROJECT」という事業からです。
森塚さんは同事業の第一期生としてご参加くださり、それから一年後、私が退職後に立ち上げた「高橋邦典写真展みやぎ実行委員会」と「いーぐする市民団」で、一緒に活動をしてきました。
ここ1年半は、2〜3週間に一度は会って、話して、という間柄でした。
ハーティ仙台の活動にもいつもご支援くださいました。
本当にいつもいつも、私を支え、理解をしてくれた方です。

森塚さんは、
温かい方でした。
厳しい方でした。
気配りの方でした。
優しい方でした。
そして何より、
人の痛みに寄り添い、
傷が癒えるのをじっと一緒に待ってくれる方でした。

大好きでした。
私の体が弱っているのをよくご存じで、薬を処方してくれたのも一度ではありません。
突っ走る私をいつも気にかけ、支えてくれました。
「無理するな」と言っても聞かないことをよくご存じで、いつもそっと薬やら体にいい食べ物を差し入れてくださいました。

このブログも、いつもご覧になっては、笑いながら感想をポツリ、ポツリとおっしゃってくれました。

私は、これからも、森塚さんと一緒に歩いて行きます。
今まで以上に、
しっかり歩いて行きます。
もっと勉強します。
もっともっとしっかり活動します。

森塚さんのように、
強く、
懐が深く、
勉強熱心で行動力の塊で、
いつも好奇心を持ち続け、
そして、
当事者主権を重んじる、
そんなアクティビストに私はなりたいと思います。

門間
by 1193ru | 2005-10-16 22:17 | モロモロ