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愛についてのキンゼイ・レポート

数日前、「愛についてのキンゼイ・レポート」を見て来ました。
(同映画については、ビッグイシュー32号にも掲載されていますので、ご覧ください)

タイトルになっている「キンゼイ・レポート」とは、アメリカのインディアナ大学助教授アルフレッド・キンゼイ博士によって書かれたセックスに関する統計研究書です。
その内容は、全米1万8千人にも及ぶ人種や年齢・職業・性別を問わない膨大数の協力者たちのセックスに関する事柄を対面式で調査しまとめ上げたもので、1948年には男性版が、そしてその5年後には女性版を発刊。男性版が大センセーションを起こし学術書としては異例の20万部を売り上げる大ベストセラーになったものの、女性版は惨憺たる結果に・・・・。当時のアメリカは、まだ「女性の性」に対する差別や偏見、認められない風潮が強く、結果、キンゼイのその後の調査や研究、彼自身の人生も大きく変わってしまいました。

映画では、無類の昆虫好きのキンゼイが昆虫学者になり、大学で職を得、人生のパートナーと巡りあい、学生たちと関わって行く中で、「性」について何も語られていない状況に行き当たり、それならばと調査を始めます。
その後、調査の過程、書籍の発刊その反響を「愛」と「性」を軸に描かれています。

科学では測定不可能な「愛」と深く関わる「性」。
異性愛だけではなく同性愛にも目を向け分析した姿勢は、その当時の社会状況等を想像するに学者としてごくごく当たり前のことではなかったと思います。
ラスト近く、50歳代(?)の女性が同性愛だということで長年苦しみ、そしてキンゼイ・レポートを知り生きる勇気をもらったと告白する場面がありました。
キンゼイを前に「命の恩人です」と感謝する姿にとても感動しました。
言葉にしなくとも異性愛が当たり前という風潮や考えが、どんなに恐ろしく、そして同性愛の人たちを苦しめる差別や偏見になるのかを考えました。

門間@DIXIE SWING(MOLLY PASUTTI) 拝
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by 1193ru | 2005-09-03 11:30 | MOVIE