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by 1193ru
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次に繋げる難しさ

全身に残る打撲の痕。
衣服を脱げば、そこにも無数に広がっているはずです。

聞けば、毎晩のように夫に髪を引きずられ、殴られ、蹴られているという。
それでもその女性は、なんとか夫に正気になって欲しくって、夫の暴力が止まる方法を求めています。

もどかしいです。
明らかにDVで、状況を知れば知るほど夫の暴力は止まるどころかエスカレートしそうな勢いなのに、彼女は逃げないと言います。
時間をかけてゆっくりと話を聞き、彼女が置かれている状況を一緒に確認し、彼女がされていることはDVだと伝えDVについて説明します。それと、彼にどんな背景があろうとも暴力はいけない、暴力は彼の問題であなたが巻き込まれる必要はないことだと何度も何度も話します。

でも、彼女は逃げないと言い続けます。
今は暴力を振るっていても、暴力を振るわなかった時の優しい、魅力的な過去の夫との決別はそう簡単なことではありません。
また、暴力のサイクルのハネムーン期を信じる人も少なくはありません。
気持ちは痛いほどよくわかります。
でもね、今の彼はあなたをボコボコにやっちゃっているんだよ、その事実を正面から捕らえないと。思わず口を出そうになる言葉を飲み込み、ゆっくり、穏やかに伝えて行きます。
もちろん、それは人によってはとても辛い作業になることは重々承知で・・・・。

女性と話しをしながら、この私の一言一言が彼女にとって分岐点かもしれないとグルグルと頭の中で考え続けます。
せっかく勇気を振り絞って、初めて他人に相談したのに、私と話した印象で、もう二度と相談窓口には繋がらないかもしれない。
そういう意味での分岐点ということです。
私はそれが一番恐いのです。
今、行動を起こせなくとも、後日動ける人もあります。
それは何時間後か、何日後か、何ヶ月後か、何年後かは人によって異なるのでわかりません。
でもその時、相談員に対する不信感があるとそれが妨げられてしまうことがあります。
それが私はとても心配で、恐いのです。

こんな風に感じる時、私はいつも自分の相談対応力の力不足を思います。
随分と言葉足らずな書き方ですが、最近、そんなことを感じています。

夜、KO会でみなさんの話を聞きながら、考えます。
情報はしっかり渡したじゃないか、
話も時間をかけて聞いたじゃないか、
「話ができて、とても楽になった。ありがとうございます。もっとDVについて知りたくなりました。これからを自分を大切に考えてみたいと思います」
そう言って帰ったじゃないか・・・・・・etc
いつの間にか自己肯定をしている自分がいました。
情けない。

一期一会。
本当にそう。
気を抜かず、とにかく誠実に耳を傾け、必ず情報を渡す。
次に繋がる相談対応をしなくては。
肝に銘じた日でした。

門間@THE OTHER SIDE(LENNY KRAVITE) 拝
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by 1193ru | 2005-08-29 23:24 | DV