一人では生きられないラッキーさ
2014年 04月 17日
震災の年から、ラジオ番組に関わらさせていただいている。
最初は、コンセプト作りや選曲だったのが、番組のリニューアルに合わせて「しゃべるの担当」になり、
今年の2月からは、時々だけど、台本も担当させていただくようになった。
番組作りには、驚く程たくさんの方が関わってくれていて、
ディレクターさん、台本作家さん、選曲の方、DJの方、代理店の方、局の担当者の方…。
収録に立ち会って、時間を測ってくれる方もいるし、収録内容チェックをしてくださる方もいる。
台本作家さんも選曲の方も複数いるし、たぶん、今書き出した以上にもっともっとたくさんの方が関わってくださっているはずだ。
それから、番組を聞いてくださる方もいる。
一人で番組をやっているわけではないと痛感する。
一人じゃないことが、とてもありがたく、心強い。
これって、生きることと同じ。
何でもそうなのかもしれない。
何をするにも、一人でできることなんて、何一つない。
そう、一人でできることなんて、なぁ〜んにもないのだ。
なのに、「私がやりましたー!」って力んだりするのが、人間だったりもする(笑)
「好きで生まれて来たんじゃねー!生んでくれなんて、頼んじゃいねー!…って親に言ってやったんだ!」
って、話してくれた学生さんがいた。
「死にたいんだ!死んだっていいだろ!好きで生まれたんじゃないんだから」
確かに、「生まれたいです。生んでください!」て頼めば生まれて来られる…そんな便利なシステムは聞いたことがない。
でもさ、希望するしないに関わらず、いただいちゃった命。
「いただきものの命」だからこそ、勝手に自分で「終了」させることはできないんじゃないかと思うのだ。
学生さんとの会話をここでは書けないけれど、
話す中で、人は一人では生きられないのに、人の関わりは空気のように、なくてはならないのについ忘れちゃうことや、当たり前過ぎて人の関わりに感謝することすら忘れてしまっていることを、私は学生さんと一緒に再確認した。
その日私は、学生さんとこの話ができて良かったと、心底感謝した。
相変わらずの体調で、今日は点滴を打った。
数時間、パソコンも本も書き物もできないままに、ただただぼんやりと天井を眺めるしかない時間なのだけど、
番組のこと、学生さんとのこと…日々の出来事を思い出し、
「ホント、一人じゃなぁ〜んもできないんだ。ありがたいなぁ」と心の中で手をあわせた。
一人じゃなぁ〜んもできない人間に生まれて来れてラッキーだなぁって、つくづく思う。
一人で何でもできちゃう生物…そんなのがいるのかどうかはわからないけど…そんな生き物じゃなくて、一人では何もできない人間で本当にラッキー!
何の因果かわからないけど、ありがたいの一言に尽きちゃうな。
by 1193ru
| 2014-04-17 17:27
| モロモロ