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by 1193ru
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気仙沼で

友人たちと震災後立ち上げた「おとな女子3040 PROJECT」では、被災地に暮らす女性の語り合いの場「こころると〜く」を定期的に開催しています。
家族や職場、地域と離れ、一人の女性として気兼ねすることなく語れる場を…と、せんだい男女共同参画財団様と国内外の個人・団体の皆様の応援をいただき、仙台駅前アエルビルのエル・ソーラ仙台のお部屋をお借りして通常は開催しています。

春に伺った講演先で、震災から2年以上が経ち、沿岸部ではなかなか気持ちを語る場がなくなってきたと伺いました。
そこで、沿岸部で活動をされているいくつかの団体様にご連絡を差し上げ、状況やご希望をうかがい、今年度は仙台開催とは別に沿岸部でも「こころると〜く」を開催することにしました。
先週の日曜日は、気仙沼市へお邪魔しました。
以下は、団体HPからの転載です。

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7月7日(日)、宮城県気仙沼市の新月公民館で「被災地に暮らす女性の語り合いの場・こころると〜く」を開催しました。
企画の段階から、気仙沼市各種婦人団体連合会の皆様、I(アイ)女性会議気仙沼支部の皆様にお力添えをいただいて、実現いたしました。
ご尽力くださいました皆さまに、お礼申し上げます。

この日、おとな女子3040 PROJECTのメンバーは、高速バスで気仙沼へ。
昼前に気仙沼に到着。
バス停で迎えてくださったのは、I女性会議気仙沼支部の菅野支部長様と小野寺事務局長様。
気仙沼でも30度を越える暑さの中、会場手配や送迎等、大変お世話いただきました。
ありがとうございました。

会場に入る前、気仙沼名菓「Gotto」で有名な株式会社Palpaw(パルポー)さんのレストラン「エトワアル」でお昼をいただきました。
なんと!イカの塩辛パスタです。
塩辛…といういうと「生臭いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、臭みは全くありません。
クリーミーでイカの風味が効いた、おいしいパスタでしたよ!
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その後、会場の新月公民館へ。
公民館の入り口には大きな桜の木があり、気仙沼の市街地を眺めるように立っています。
深い緑の葉が生い茂り、涼しげな木陰を作っていました。
公民館の前には、地区のみなさんが作られた七夕が飾られていました。
短冊には、「バスケットが上手になりますように」「家族みんなが健康でいられますように」との願いごとが。
地区の方のお話では、昨年は「家が欲しい」「仕事がしたい」といった短冊が多かったとのことです。

津波で大きな被害を受けた気仙沼では、催し事や会合をする場所もまだまだままなりません。
今回は選挙期間とも重なり、さらに会場手配にはお骨折りをいただきました。
ようやく確保していただいた和室で、ご参加の方にもお手伝いをいただきながら飾り付けをしました。
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七夕・蛍・夏の花を染め抜いた日本手ぬぐいを中心に、朝取りしたあじさいを散らしました。
全国の皆さまからのご寄付で購入したお菓子は、
中鉢屋さんの仙台駄菓子(なんと星型のみそパンもあります)をはじめ、金沢の落雁諸江屋さんの和三盆を使った干菓子がたんすに入った「わび」や新潟の越後の菓子処・瑞花さんの「星あられ」など。
美しい色・形、懐かしくやさしい味をご参加の皆さまに愉しんでいただきました。

時折、海猫の声が響く中、
女性16名で、まだまだ語り尽くせないあの日の経験や思い、今感じていること、これからの不安や希望などを思い思いに語り合いました。
ご家族やご近所・地域の方、職場の方を気遣う気持ち、
職や住居がままならないことから、
気仙沼の次世代の方たちに希望を持ってもらうにはどうしたらいいのかと、
悩みながらも動いていること。
回りの方が心配するからと、ご自分の体調や気持ちはほかでは語らずにきたという方もいらっしゃり、
みんなで受け止め、支え合う場面もありました。
また、趣味の話もありました。
16名中なんと、お二人がお三味線とのこと。
内お一人はお三味線のお師匠さんで、地域のお子さんや女性に教えていらっしゃるとのことでした。
「今より少し時間や気持ちの余裕ができたら、お師匠さんに弾いていただきましょう」との声が誰とものなく出ました。

仙台からお持ちしたあじさいの花は、暑さですっかりヘタってしまいましたが(笑)
「挿し木にするから」と皆さま枝をお持ち帰りになりました。
仙台で、挿し木から育てたあじさいたち。
気仙沼で、どんな色の花を咲かせるのか愉しみです。

帰路のバスの中、
ご参加の方にいただいた「ほやぼーやパン」をいただきました。
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「ほやぼーや」は、気仙沼のマスコット。
気仙沼の街を走るバスのラッピングでもよく見かけました。

どんな話でもおしゃべりして、みんなで笑って、泣いて、また笑う。
お菓子やお茶を「おいしいね」と言い合いながら、みんなでいただく。
「また会おうね」と手を振り帰路に着く。
毎回、「こころると〜く」は、その繰り返しです。
何度も何度も場を重ねていくと、
「ほっとした」が、確かな安心感になっていったり、
振り払っても振り払ってもつきまとう孤独感が少し和らいだり、薄らいだり…
ちょっとずつですが、つながりながら、みんなで歩んで行けたらと思っています。

次回の「こころると〜く」は、9月に仙台で開催します。
少し間があきますが、その間もラジオは続いていますし、
メンバーもそれぞれの活動であちこちお邪魔します。
もちろん、お声がけいただければお伺いいたしますので、
お気軽にお問い合わせくださいね。
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震災時、たくさんの避難者の方をお世話した方、
震災後、たくさんのボランティアの方を受け入れお世話を続けている方、
仮設住宅に住まいながら、同じ仮設団地にお住まいの方のお世話をしている方、
気仙沼の地価高騰と仕事がない現状から、次世代のこれからを憂いている方、
震災から2年が過ぎ、これから必要となるだろうことを見据え準備に入られている方、
ご自身のスキルを活かし、気仙沼の状況を国内外に発信を続けている方、
生き残ったにも関わらず、無念の別れを経験された方…
お一人おひとりに起きた出来事、そしてお気持ちを、話し・うかがいながら、過ごした時間は、
これからの日々の暮らしの支えとなるような気がしています。

仙台に戻り11日に行った「被災地に暮らす女性に寄り添うラジオ番組・こころると〜く」の収録では、
気仙沼の皆さまと過ごした時間が全面に反映されました。
離れていても、なかなか会えなくても、
お菓子を食べ食べ、泣いたり、笑ったりしたあの時間を時折思い出せば、
なんだかちょっぴり口元がゆるみ、元気が出て来ます。
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by 1193ru | 2013-07-14 21:08 | 東日本大震災