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by 1193ru
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底つき

人生の中で、「底つき」した人はそうそういないかもしれない。
家族、仕事、社会的立場、友人、知人・・・・・・etc。
そういうもの全てと決別して、自分と向き合うことは、想像以上に辛い。
以前、ダルクの人たちから「底つき」の話をよく聞いた。

家族や友人、知人が尻拭いをし続ける限り、問題を抱えた人はなかなか自分の問題に
は向き合わない。
薬物依存、借金癖、買い物依存症等々でよく聞く話だ。

昨晩遅く、行きつけの小料理屋ののれんをくぐった。
昨日はちょっと心が痛む事があり、珍しく飲みたくなった。
そこで「底つき」の話が出た。
ご本人は「底つき」なんて知らないだろうが、アルコール依存症で、仕事も家族も友
人、知人、財産、全てを失ったというその人が、ポツリポツリと話す内容は、正に
「底つき」の話だった。

その人は、とても粋で、チャーミングで素敵な方。
自分に厳しいけれど、人には温かく穏やかな対応をする。
それが今までの印象だった。
数十年前、「底つき」をして、全てのことが違って見えるようになったという。
空の青さ、木々のざわめき、陽の光の温かさ。
ここに存在する自分。
周囲の人々の存在。
今までの自分と向き合い、激しい後悔の念に苦しんだ後、
全ての存在に対する感謝が、次々と涌いて来たそうだ。
それからは、毎日をとにかく大切に生きているという。
瞬間瞬間を大切に感謝の思いで生きているという。

昨晩、大切な仲間の想いを形にできない無力感と情けなさでいっぱいだった私は、
仲間の気持ちを思うと自分が恨めしくて、恨めしくてたまらなかった。
そんな私の心に染み込る話だった。
私の状況は「底つき」とは違ったけれど、
自分の無力さを嘆くのではなく、今できないことがあるのなら、力をつけるしかない。
そして、今まで通り仲間を自分を大切にやって行くしかないんだ。
そんな風に気持ちの整理ができた夜でした。

門間@Lonestar(Norah Jones) 拝
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by 1193ru | 2005-06-03 11:02 | モロモロ