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by 1193ru
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仙台夜回りグループ

「仙台夜回りグループ」は、仙台市内を中心に路上生活者を支援しているNPO法人で
すが、そのグループの関連グループで「女たちの会」というグループがあります。
「女たちの会」とは、路上生活者の中でも特に女性の路上生活者を支援しています。

私が路上生活者に関心を持つようになったのは、今から6年前。
当時、私は横浜の関内駅近くに住んでいました。
住んでいたマンションから元町や中華街、山下公園へは徒歩数分。
その途中にある寿町は特に路上生活者が多い地域でした。

引っ越して間もなく、土地勘がなく寿町に迷い込んだことがありました。
「ずいぶん路駐が多いなぁ~」と思って自転車を走らせていましたが、すぐに、道路
にずらっと駐車している車は、どれも動かないもので、どの車にも荷物がぎっしり積
まれ、その中で暮らしている人たちがいることに気がつきました。
古い建物が目立ち、窓ガラスが壊れている建物がいくつもありました。
それから、路肩に座っている人が多くいました。
自転車をこいでいると、ふと、学生の頃訪れた山谷を思い出しました。
後日、寿町は路上生活者や失業者が特に多い地区だと知りました。
それから間もなく、路上、公園、駅、至るところで路上生活をしている人たちの姿か
ら目が離せなくなっている自分がいました。

目が離せなくなった原因は、違和感を覚える自分に気付いたせいかもしれません。
それは、路上生活者の人がいても誰も目もくれないということ。
路上生活者が具合が悪くなって吐いていても、精神障害からか大声を張り上げていて
も、そこに人がいるにも関わらず、何も存在していないかのように子どもも大人も振
る舞っている様子が、強烈に私の神経の端っこに引っかかってきたのです。
たまたま偶然がかさなっただけかもしれませんが、そんな状況にしょっちゅう出くわ
しました。
また、横浜の友人たちに私の住所を言うと「えっ?寿町の近く?大丈夫?」と聞かれ
ることが多々ありました。
段々と、私は何かしらいや~な違和感を感じるようになっていました。

仙台に戻り、DV被害者の支援をしている中で、路上生活者の女性の多くがDV被害者だ
ということを知り、少しずつ仙台夜回りグループの活動に参加するようになりました。
その動機は、横浜でひっかかっていたことをしっかり見据えたかったからかもしれま
せん。
物資を持って夜回りをするうちに、少しずつ私の中の疑問が消え、自分の感じていた
ことが何かとてもフツーな感覚だったと肯定的に理解するようになっていました。
私が横浜で感じた違和感は、路上生活者に対する偏見や差別に対する違和感でした。

仙台夜回りグループの青木淳子さんのはからいで、6月11日に「女たちの会」の方々
とお話する機会が得られました。
またひとつ、自分の中で路上生活者の人たちに対する理解が進むような予感がしてい
ます。

門間@ROLL IT OVER(OASES) 拝
by 1193ru | 2005-05-14 22:27 | ビッグイシュー