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by 1193ru
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被災;仙台駅周辺

郊外から仙台駅へ向かう道は波打ち、ところどころ亀裂が入っています。
半壊の家屋もそこここに見受けられ…
でも、中心部が近づくにつれていつもの「仙台の街」が広がります。

お店が閉まっていること、
食品を扱うお店の前にずらっと長蛇の列が見えること、
いつもより厚着の人たちが街に溢れていること、
がいつもと違います。
少し注意をして見れば、ビルの壁面の亀裂や落下した看板、壊れ外された窓ガラスも見えるのですが…

仙台駅周辺では、早い時期に電気・ガス・水道が復旧したそうです。
郊外の避難所を知る私は、あまりの復旧の違いに腰が抜けそうになりました。
ビル内は暖房がつき、
トイレは「当たり前に」水洗だし。
寒さに凍え肩を寄せ合う人たちは見えず。
汚物に溢れる簡易トイレもなく…

こうも異なる復旧程度を目の当たりにし、復旧が一度に全部ばーっとできるわけなどないことを十分承知していても、大きなショックを受けてしまいました。
私は、疲れているのでしょうか。
そうですね。疲れているのかもしれませんね。
寒さのせいでしょう。
風邪でもひいたのでしょうか。
頭の中を鈍器でガンガン叩きつけられたような頭痛を感じました。

午後から街は吹雪で視界が真っ白になりました。
夕方には積雪が見られ、路面が凍結し始めました。
この冬景色に、ゾッとしました。
地震と津波の爪跡を隠すかのように積もる雪。
激しい嫌悪がこみ上げました。
この雪のせいで、復旧に遅れがでてしまうでしょうから。
この雪のせいで、捜索が難航してしまうでしょうから。

真っ白な雪を踏みながら、帰路につきました。
これまでいつだって、この雪が大好きだったのに。

昨日から今日にかけて数人の知人が他界したことを知りました。
彼女たちはみんな病気知らずで、健康そのものでした。
明るい笑顔が眩しい人たちで、私はいつも彼女たちに照らされ心身ともに温め、力づけてもらってきました。
帰路、真っ白な雪を口惜しくて悔しくて踏みつけました。
この思い、どうしたらいいのかわかりません。
by 1193ru | 2011-03-17 21:24 | 東日本大震災