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by 1193ru
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続・マリアビートル

今日もちびちびと伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」を読んでいる。
お昼…いつもは同僚たちと食べるのだけど、一人になりたくてなりたくて。
長居できるお店に入って、ランチそっちのけで夢中になって読んだ。

「学習性無力感」をはじめ、DV被害者心理でなじみの心理状態があちこちにちりばめられている。
伊坂さんがDVや虐待・いじめのことを組んで書いているのかどうかはわからないけど、「まいったなぁ~、よくご存じで」とついついつぶやいてしまうくだりがいっぱいなのだ。

で、ふと思う。
伊坂幸太郎という作家の恐ろしさを。

小さい頃から、内容やジャンルにとらわれず、私が好きになる本はどれもこれも共通して「深緑色の螺旋」のイメージがあった。
コレ、私にしかわからないイメージなので、何とも言葉にしようがないのだけど。
夢中になって本を読んでいると、いつも頭のどこからか「深緑の螺旋」がドロドロと湧き出てきた。
泉鏡花しかり、三島や川端、渋澤、丸山、大江、稲垣、村上…etc。
日本だけではなく、ゲーテにフーコー、トニ・モリソン、セネル・パス、ル・クレジオ…etc。
みんなみんなみーんな、なぜか好きになった作家や書籍は、「深緑の螺旋」がついて回る。

で、今日、とうとう伊坂さんの作品にも「深緑の螺旋」が出現した。

本に夢中になりつつも、別のところで「深緑の螺旋」を考える。
一体何の象徴なんだろうか。
一体何を表わしているのだろうか。
と。

行きついたのは、「恐怖」。
それも人の恐ろしさ。
人が生まれながらにして内包している無意識のコントロール不可の「恐ろしさ」。
それが垣間見える作家や作品に魅了されてしまうのが私なんだとわかった。
そういうそら恐ろしいモノがチロチロ見える作品や作家がとんでもなく好きなんだ、そのそら恐ろしいモノが、イメージとして「深緑の螺旋」となってゆらゆらと立ちあがってくるのだと。

伊坂幸太郎さんは、最近、作品のこの「そら恐ろしい」モノを以前に比べ練りこんできているのだろうな。
私は、伊坂さんの(作家としてなのか、人としてなのかわからないけど)、恐ろしさに魅了されている。

あ~あ、「マリアビートル」読み終わっちゃいそうだ。
楽しみに、うーんと楽しみにしていた遠足が終わっちゃうような、そんなつまらなさが漂い始めている。

大好きなモノはいつもそう。
すごくすごく大好きで、いーっぱいいーっぱい魅了されて、ワクワクしてドキドキして。
それがずーーーーーっと続けばいいのに終わりがきちゃう。
小さい頃の遠足みたいな。
楽しい一人旅みたいな。
そう、恋愛にも似てるかも。

ささ、それでは続きを楽しむとしましょうか。
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by 1193ru | 2010-10-19 20:53 | モロモロ