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by 1193ru
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3×6

仙台は晴れ。
青空が広がっています。
昨日積もった雪が、輝いています。
室内からは青と白のコントラストが美しいのですが、いやいや、やっぱりここは東北。
外は北風がビュービューで、非常に寒さ厳しい日曜となってます。ハイ。

今朝は、6時前から勉強をしてます。
「勉強」…学生っぽさとまじめさが伝わる字面ですね。
勉強というか、仕事の準備と言いますか。
今朝は、暴力加害者と加害者から離れた被害者がどのような力を持つとこれからの人生がHAPPYになるのかを考えました。
細かいことは10日の講座で話しますが、ひとつ書いておこうかと思うことがあります。

暴力は、被害者が持っている様々な力を奪ったり、壊したり、弱めたりするのは皆さんご存知のことと思います。
このことは被害者の喪失感・無力感を一層強めることに繋がりますし、加害者の支配をさらに押し進めることにも繋がります。
被害者が暴力が起きることを予測したりコントロールすることは、まず無理で、だからこそ、数日先の予定はもちろんのこと数時間・数分先の予定も立てられず、これもまた無力感に繋がります。
予定が立たないということは、先が見えないことでもあり、人生に対して主体性や積極性が持てなくなることでもあります。
また、他者との約束もできない・守れないことにも繋がり、結果、社会的な孤立を進めることにもなります。

さて、ここ数年の私は、加害者から離れた人たちへ向けてのケアをテーマに活動をしています。
渦中にいる被害者への支援はたくさんありますが、生き延び・離脱した人たちへの支援はまだ少なく、しかしその重要性は非常に高いといくつもの理由から考えているからです。

今朝は、これまでの支援の中からひとつの手法を再考してみました。

加害者と一緒にいると、「予測力」「先を見通す力」が奪われる・弱まるということは先述した通りですが、離脱後はこの力が非常に必要になってきます。
離脱早期にこの力の取り戻しができれば、大きな支えになります。
でも、それは非常にエネルギーが必要でなかなか容易ではありません。
そこで、こんな思考の癖づけをすることでこの力を取り戻して行こう…ということを現場でしてきました。

名付けて「3×6(さんかけるろく)」。
あ、この名前は今朝つけてみました。
これまでは方法だけお伝えしていましたが、やっぱり何かネーミングがあった方が便利なので…。
ちょっとセンスないですが。とりあえず。
九九みたいな名前ですが、要は「”3”単位で考えてみよう!」ということです。

加害者と一緒にいるとささいなことでもいつも加害者の顔色をうかがいながら決めたり、もしくは加害者が一方的に決めることがほとんどです。
このような状況下にいると、決断力は萎える・消える・弱くなり、頑張って決断しても自己信頼が低くなっていますから自信がなく自己嫌悪やそこから必要以上の失敗や後悔を呼び込んでしまうことが多々有ります。
そこで、登場するのが「3×6」。

ささいなことでもかまいません。
何か決断しなくてはならないこと、迷うことがあったら、こんな風に考えてみてはどうかという提案です。

今、私が●●を選んだら、
3分後はどうなるだろうか?
3時間後はどうなるだろうか?
3日後はどうなるだろうか?
3週間後はどうなるだろうか?
3ヶ月後はどうなるだろうか?
3年後はどうなるだろうか?

今を出発点とし、将来の6つの時点を想像してみるのです。
暴力によるダメージが大きい場合は、この6つくらいの時点がいいように思います。
もしくは、もっと短いスパンで6つ時点を選んで想像してみるといいかもしれません。
暴力被害を受けると、本当に先が見えないのです。
なので、将来に向けて長期間の時点を選び想像するのは非常にハードルが高く、苦痛になることも多いと思います。
そんな時は、一番遠くの6つ目の時点を「3週間」とか「3ヶ月」としてもいいと思います。
それまでの期間の中で、6つポイントを選び、想像してみるのです。
そしてそれを紙に書き出してみて欲しいのです。

暴力ダメージがあまり大きくなくケアが進んでいる場合は、時点を「6つ」から「4つ」「3つ」に減らしてもいいでしょう。
また「6つ」をそのままに、想像する期間をもっと遠い将来まで延ばしてもいいでしょう。

想像していくと見えてくることはいろいろで、今の自分の希望とは異なるHAPPYじゃない選択が必要だと気づく場合もあります。
紙に書き出したものを辛くても見てくださいね。
これを繰り返していくと、悩みが堂々巡りをしていつまでも自分を苦しめることが少なくなっていきます。
それから、暴力によって奪われた力の取り戻しも進みます。
(もちろん他にも取り戻しの方法はたくさんあります!)

例えば、今のパートナーのこと。
仕事のこと。
友だちとのこと。
子どものこと。
親のこと。
etc

ひっかかりを覚えたら試しにやってみてください。
できれば行動の選択指標として使っていただきたいけれども、でも、それはなかなか難しいという場合は、こころにとめておいてください。
自分が選んだ道を進み「アレレ、おかしいな、失敗したな」と思った時、以前やった「3×6」を振り返ることで、これ以上の損失を食い止めることができたり、失敗から学ぶべきことがたくさんあるということに気づくはずです。

この話、10日の講座でお伝えしたいと思っています。
他にもメインでお伝えしなくてはならないことがてんこ盛りなので、時間が許せばですが。

これまで5000人以上の方を支援してきました。
その中で、回復過程に役立つツールをたくさんストックしてきました。
ツールは、人によって使えるものと使えないものがありますが、私の中に貯めておくのはもったいなくて悶々としています。
一人でも多くの方へお渡ししたい・お伝えしたいと強く思っていますが、今のところは、月1〜2回の仙台市主催の講座しかありません。
メルマガ配信でもしたらいいのかな?
悩んでいます。

そろそろランチタイムですね。
何を作ろうかな。
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by 1193ru | 2010-02-07 12:41 | DV