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by 1193ru
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想像する力

遅番で出勤の時は、自宅で仕事をしてから出て行きます。
自宅の作業机は、南向きの大きな窓にむかっています。
左手には、これまた大きな出窓。
こうしてキーボードを叩いていると、キラキラ光る朝陽が家々の屋根を滑りながら街全体に広がって行きます。
ムクドリなのかな、つぐみなのかな。いろーんな鳥が、ある時は一羽で、ある時はつがいでガラス一枚向こうからのぞいてきます。

私の背後にあるテレビからは、国際情勢や政治、社会、芸能とありとあらゆるニュースが、雑多な口調で伝えられ続けています。
こんなにも穏やかで美しい朝に、旧知の知り合いがたくさん息づいている団地の片隅に身を置きながら、自分の日常からは縁遠いように思える数々のニュースのシャワーを背後から浴びるわけです。
それで、ようやく平和ボケしている頭を起こし、決して「縁遠く」ないのだと再認識して、事件や当事者を思い・考えています。

こんな朝を何度も重ねて生きています。

昨晩、仲良しと長電話をしました。
長電話するなんて、私にしてはホント珍しいです。
仲良しが直面しているヘビーな出来事があって、彼女のことを思ったらいても立ってもいられなくて電話をしました。
NPOの支援センター時代、何度も使っていた言葉「やむにやまれぬ思い」というやつです。
彼女が直面している問題は、過去に私も経験していること。
その苦しさは環境や関係・経験等個体差があるから決して「同じ」なんて言葉ではくくれないけれども、それでも通じることがあります。
私は、過去の自分に何度も繰り返しかけてきた言葉を彼女にも渡したくて、寄り添いたくて、それで電話をしました。
本当は、ただただ彼女を抱きしめたかったのです。
苦しみも悲しみも怒りも内包し、それでも二本の足で立って前を必死に向いている友だちのそばに飛んで行きたかった。
キャロル・キングの歌のように、私は飛んで行って彼女を抱きしめてとなりに座っていたかった。
でも、それが出来なかったから電話をしました。

たくさん話して、今目の前にある問題を経由して、近い将来に向かい、そこにピカピカたなびく旗を二人で立てました。
旗を見ながら、二人でまた話しました。

いつもそう。
私たちの目の前にどーんと横たわる難問の向こうには、近い将来必ず辿り着くピカピカの美しい旗が見えています。
あまりにも難問を凝視しちゃうから、その旗が見えなくて苦しんじゃうことが多いのだけど、私たちは難問に取り組みながらもすてきな旗を立てる余力がまだまだあったりするものです。
余力は、「想像力」かもしれないし、「生命力」とも言えるかもしれないけど、捨てたもんじゃありません。どんな状況でも私たちの深いところで枯れることなく滾々と湧き出ています。
見えないのは、目先の難問ばかり見つめているから。
もしかしたら「見たくない」と思っているからかもしれません。
酷く大変な状況にある時こそ、その泉から水を汲み旗を立てようと思います。

一見「縁遠く」思える出来事にも、その力を持って向き合いたいと思っています。
何事にも想像力を持って向かうこと。
それが、私の強くしなやかな力であり支えなのだと確信しています。
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by 1193ru | 2009-01-16 08:58 | モロモロ