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by 1193ru
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映画「ヤング@ハート」

家族の送迎の合間に、映画も何本か観ました。
話題の「地球が静止する日」も観たけれど、まぁ、あれはイマイチだった。
やっぱり劇的にこころ…いや、全身を揺さぶったのは「ヤング@ハート」。
この映画を観て、本当に良かったとこころから思います。
数日遅れたけど、ものすごーくでっかいクリスマスプレゼントをもらったような、そんな気持ちなんです。

年間、何本も感動的な映画を観ているけど、ほとんど涙ぐまない薄情な私。
そんな私が涙した映画なのですよ、「ヤング@ハート」は。
涙が自然と湧いて来ちゃうのです。
それから、もう年齢だとか環境だとかそういうことを言い訳に、自分がしあわせじゃなかったり、苦しかったりすることを大目に見るのはやめようと決めました。
そんな大きな力が、この映画にはあります。

アメリカのマサチューセッツ州のある街に、平均年齢70歳のコーラスグループがあります。
そのグループが何を歌っているのかと言えば、パンクやロックやソウル。
メンバーは誰も好き好んでそういう音楽を聞いているわけではないのだけど、グループを率いる50歳代の男性が、彼らにそういう曲を選ぶのです。
初めてソニック・ユースを聞いた時は、耳栓をするわ、目を丸くするは。
おじいちゃんやおばあちゃんたちの表情のすごいこと。
でもね、そんな凶器にも似た狂気じみた曲(私は、ソニック・ユースは大好きです♡)を、みんなで歌うの。
それがすごくいいんだ。
涙が出るほど、すばらしい。
あ、涙が出るんだ。すばらしすぎて。
トーキング・ヘッズもジェームズ・ブラウンも、こんな風に聞いたことがなかった。
これまで何十回、何百回と聞いて来た曲なのに、初めて聞いたみたいに衝撃的でした。
最高なんだ、どれもこれも。
歌って、その人の人生がにじみ出るんだと初めてわかりました。今頃、今更、なのだけど、本当に初めてわかったのです。

グループは、ヨーロッパツアーに出たり、刑務所や街のコンサートホールで歌ったりするのだけど、どれもすばらしいの。
私は、映画館でスクリーンの真っ正面に陣取って、一人感涙しながらコンサートを全身で楽しみました。

高齢のグループなので、病気のメンバーも数人います。
うち何人かは、非常に危険な状況も抱えながらの活動参加。
余命宣告を超え、歌っている人もいて。
歌うことが、どんなにか生きる力になっているのかが強く伝わって来ます。

演奏会の直前のメンバーの他界。
映画の撮影が終了し編集作業の期間での他界。
何よりもおじいちゃんやおばあちゃんのキャラが立っていて、一言一言の深さ大きさ豊かさが、私みたいに薄っぺらなところで生きている人間には、最初すばらしさを通り越えて作り物みたい非常によくできた映画に見えました。
でも、そんなのはほんの最初だけ。
ドキュメンタリー映画の衝撃が、すぐに私の薄情な感覚を踏みつぶしたのでした。
メンバーの他界のシーンでは、逆に作り物の映画であって欲しいと願ったりね。
観る者の心情は決して安らかではないのだけど、スクリーンの前で喜怒哀楽に湧きむせぶのは人間臭くてたまらなくいいと思うのだ。
そんな風にさせてくれる映画なんて、そうそうないのだからね…と涙しながら思ったりして。

とにかく、すごーくすばらしい映画。
命は受け継がれるんだと、実感させてくれた映画。
この映画のお陰で、私はヤング@ハートのおじいちゃんやおばあちゃんのとても大切な魂のおすそわけをいただくことができた。
こんな映画を撮れるなんて、スティーブン・ウォーカーはなんてすてきなんだろう。
でも、残念ながらヤング@ハートのメンバーはそれ以上なんだけどね。

今年最後にこの映画を観られて、なんてしあわせモンなのだろう私ったら。
そう素直に思った映画でした。

彼らが歌った歌のリストを掲載します。

“SHOULD I STAY OR SHOULD I GO”(クラッシュ)
“I WANNA BE SEDATED”(ラモーンズ)
“EVERY BREATH YOU TAKE”(ポリス)
“GOLDEN YEARS”(デヴィッド・ボウイ)
“PURPLE HAZE”(ジミ・ヘンドリックス)
“SOMEBODY TO LOVE”(ジェファーソン・エアプレイン)
“ROAD TO NOWHERE”(トーキング・ヘッズ)
“DANCING IN THE DARK” (ブルース・スプリングスティーン)
“FOREVER YOUNG”(ボブ・ディラン)
“STAYING ALIVE”(ビー・ジーズ)
“NOTHING COMPARES 2 U”(プリンス)
“SHE'S NOT THERE”(ゾンビーズ)
“SCHIZOPHRENIA”(ソニック・ユース)
“I GOT YOU (I FEEL GOOD)”(ジェームス・ブラウン)
“FIX YOU”(コールドプレイ)
“YES WE CAN CAN”(アラン・トゥ-サン)

すごいでしょ?
感動&感激です。

ヤング@ハート予告編

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by 1193ru | 2008-12-30 00:36 | MOVIE